
まつえ「あっー!お館様探しましたよ!!」
お館様「んん~~まつえかぁ~?」
まつえ「さ、行きますよ!お館様準備してくだされ。」
お館様「なんじゃ!?ワシはゆっくり読書するんじゃ!」
まつえ「私と一緒にニイガタドライブの撮影に出かけますぞ!」

お館様「話きいておらんな!!こ、こらひっぱるでない!」
まつえ「はやくーーー!!」


まつえ「着きましたぁぁ。朝市!」
お館様「なんじゃお主ここを紹介したかったのか・・なら最初に言えばよかろう!」
まつえ「お店がたくさんありますね!」
お館様「うむ。上越地方では現在四つの大きな朝市が開かれておってな、通りの両側にずら
りとたくさんのお店がこのように立ち並び、地元農家の方や八百屋さんや乾物屋さんなど沢山のお店があるわけじゃが大半が地元農家の人たちによるものなのじゃよ。」

まつえ「今晩の献立は・・・っと」
お館様「お主ちゃんとわしの話聞いておったか!?」
まつえ「も、もちろんでございますとも!」
お館様「お主、食べる事しか考えておらんじゃろ・・。まったく・・。」

まつえ「あーー!お館様!あちらにあるお店!お客人がたくさん並んでる場所がありますぞ?」
お館様「あれは朝市名物のどらやきじゃよ。ってもう並んでおるのじゃな。お主は。。全く」
まつえ「お館様?このどらやき一見、今川焼きか大判焼きにも見えるんですが、
なぜどらやきというのでしょうかね~~もぐもぐ。」
お館様「どら焼きとは『やや膨らんだ円盤状のカステラ風生地2枚に、小豆餡を挟み込んだ和菓子の事であるが、上越・妙高地域の朝市で売っているどらやきは和菓子というよりも、手軽な庶民のおやつであってのぉ小麦粉を主体にした生地を焼き型に流し込み、中に餡をいれて焼いたものなんじゃ。』一般的には今川焼きや大判焼きと呼ばれておるものじゃが、こちらのどらやきは直径5cmの小ささが特徴なのじゃよ!」

まつえ「1個40円ってことは10個買っても400円じゃないですか!!!しかも美味しい!・・・もぐもぐ」
お館様「上越地方特有のどらやきという事じゃ!どれ、わしもひとつ頂くと致すかのぉ」
まつえ「え、もうないですよ。」

お館様「・・・・・・・・。」
まつえ「そうだ!お館様、せっかく高田まで来ましたし、雁木通りを歩きませぬか?」
お館様「雁木通りか・・少し寒くなってきた事じゃそろそろ屋敷に戻りたいのじゃが・・・行きたいか? 」

まつえ「せっかくなんで、行きましょうお館様!」
お館様「仕方ないのぉ」

まつえ「お館様いいですねぇ~雰囲気でてる写真になってまするぞ!」
お館様「そうであろう!!時にまつえよ、お主『雁木』とは何か知っておるかの?」
まつえ「家の前に出した庇(ひさし)の事だったような・・?」
お館様「そうじゃ!雁木通りは、道路沿いの家々が庇を伸ばして冬の積雪時の道路を確保する雪国ならではの暮らしの知恵なのじゃよ。」

まつえ「たしか、高田地区には現在も総延長16kmもの雁木があり、その長さは日本一だとか!!!すごいですねー!」
お館様「かつては日本海側の諸都市で見られたが、どうやら明治以降に減少したようじゃの」
まつえ「歴史を感じられる家並み、雁木の途切れた箇所に近代化の波に歴史が格闘してきた様子がうかがえますね。」
お館様「そうであるのぉ~」

まつえ「お館様『高田の町家』に、行ってみましょう!」


まつえ「こちらの旧今井染物屋は、約160年前の江戸時代後期に建てられた高田地区を代表する町家建築であり、【旧金津憲太郎桶店】などと並び現存する町家の中で最も古い建物の一つとされていております!」
お館様「建物の特徴としてはだな、棟が低く屋根の傾斜が緩やかなところが江戸時代の町家の形態をよく表しておるんじゃよ。入ってすぐの部屋には商品を陳列する「ミセ」や奥には「チャノマ」があり大きな吹き抜けになっておる。建築当初の形態をよく残しておる建物で、染物屋だった頃の様子がわかる貴重な建物じゃな。」
まつえ「ふむふむ!ってあれーー!?? か、景勝様!?いつの間に!!」

景勝様「お館様、うまい茶ですな!」
お館様「うむっ(ほっこり)」
まつえ「(きっと景勝様は朝市が気になって付いてきたんだ・・・ネギ買いたかったんだろうな・・)」

まつえ「城下町高田のまちなか散策、見所がたくさんあって楽しいですね!」
お館様「そうじゃな、しかしまだ今日だけでは伝えきれぬほど、まだまだっ高田地区には魅力ある見所がたくさんあるからの」
まつえ「文字数的にこれ以上はちょっと厳しいですしね!」
お館様「そうじゃな。ってそんな事は言わんでよろしい!全くやれやれじゃわい」
「さて、春日山城に戻るぞ!」
まつえ「あ~~朝市で買った野菜で夕飯の支度しなくちゃ!」
お館様「全くお主というやつは!・・・・時に何を作るんじゃね?」
まつえ「え。お館様の分ありませんよ~」
お館様「またかっ!」
~END~