はじめまして。上越市のコミュニティ放送局、FM-Jエフエム上越の林田美伸(みのぶ)です。
上越市は、戦国時代、上杉謙信の春日山城や江戸時代、松平忠輝(徳川家康の六男)ゆかりの福島城・高田城など歴史浪漫あふれる所ですが、さらに歴史をさかのぼった鎌倉時代、浄土真宗の開祖・親鸞聖人が流刑となり数年を過ごした地でもあります。
僧が妻帯することが禁じられていた時代、親鸞の妻となった女性、恵信尼(えしんに)をご存知ですか?
雪の残る2月下旬、恵信尼ゆかりの地・上越市板倉区「ゑしんの里記念館」を訪ねました。
敷地内には広い芝生広場や池などがあり、景観バツグン!
・・・と言いたいところですが、雪どけまでにはもうしばらくかかりそう。ということで、
施設の公式HPの写真をご覧ください。
以前、知人を案内したときは、建物の縁側に腰をおろして妙高山を見ながら「いつまでもここにいたい・・・」と言っていました。この時期、天候がよければ雪を戴いて真っ白に輝く妙高連山が一望できます。心と身体がゆったりとやすらいでいくのが実感できます。


施設内には「ゑしんミュージアム」、観光情報コーナー、特産品販売コーナー、多目的ホール、和室、食堂などがあります。また、恵心尼の廟所(お墓)があり、仏教関係の方が全国から来られるとも多いそうです。
館内にある「ゑしんミュージアム」には、恵信尼直筆の手紙『恵信尼文書』や『恵信尼像』の複製が解説とともに展示されています。
人々が不安を抱き、新しい宗教が次々と生まれた鎌倉時代、親鸞聖人と連れ添った恵信尼。今と違って字が書ける人が珍しく、今のような流通・郵便制度もない時代でした・・・。
凶作で食べる物もない中、必死に生きる人々の様子や家族を気づかう言葉がつづられています。
恵信尼は「暖かい優しさ」と「教養の深さ」「しんの強さ」をもつ女性だったと言われています。


さて、ひととおり館内を見学したら、「Eshinカフェ」でひと休み。
私はホットケーキと珈琲のセットをいただきました。
ホットケーキは、厚くてフワフワなのに「あれ?食べたかしら?」と思うほど、軽やか♪
生クリームが少しずつ溶けて吸い込まれ、程よい甘さに♪
生クリームと苺ジャムをつけていただきます。甘さ控えめで、程よい苦味の珈琲との相性はピッタリです。
珈琲は、上越市にある専門店「珈琲工房かさはら」のもの。このホットケーキに合う自家焙煎珈琲を使用してるので、相性ピッタリです!


かえり際、特産品コーナーで「わかなみの昆布茶」をお土産にゲットしました!
仕事中のティータイムにいいんです、これが。


ランチは、お蕎麦が美味しいと評判の「いたくら亭」に立ち寄りました。
大正時代の古民家を移築改装した風情のある建物です。
いたくら亭の蕎麦は、上越市のお隣、妙高市は新井頸南地区の「とよむすめ」「しなの1号」のブレンドで、普段は二八そばです。
打ち手の下鳥大助さんにお話を伺うと、
「味は袋ごとに違いますよ。打つ時は、湿度や蕎麦の水分量によって入れる水量を調整します。スタッフも私も毎日食べて、味を確認しています。複数人でチェックをすることで、ご期待に添えるお蕎麦をご提供出来るようにしています」とのこと。
まろやかで味わい深い蕎麦つゆは、4種類の鰹節、鯖節、しいたけ、昆布でとった出汁に「3週間寝かせた本返し」を加えるというこだわり。何度でも通いたくなる味です。
蕎麦湯もいただいて、温まりました~。
毎月1回、第4土曜のみ提供の十割そばや、年1回の「寒ざらしそば」など、時期によって特別なメニューもありますので、お店で聞いてみてくださいね。



板倉区はFM-Jの受信状況もばっちりです。ラジオをお供に楽しいドライブを♪