下越学ぶ・体験する癒す・温泉食べる・買う

Feel the sign of spring ~春の足音を感じて~(後編・新発田市)

【E49】磐越自動車道 安田IC
『新潟発R』編集部 masha
『新潟発R』編集部 masha

前編から続く)

 

ランチの後は、阿賀野市から新発田市へ。泉質に日本でもトップクラスの硫黄含有量を誇り、“美人になれる温泉”としても知られる月岡温泉に立ち寄りました。月姫広場にある「あしゆ湯足美(ゆたび)」では、無料で月岡温泉の美人の湯を気軽に楽しめ、「源泉の杜」では飲泉もできるんです。足湯内には演舞場「月美台(つきみだい)」や、情報館「ふらっと」、女性にはありがたい更衣室が完備されています。「月美台」では、年に数回、様々な催しが行われます。

また、年々、減少していく旅館や店舗。そんな中、数年前から地元の旅館経営者による中心街の空き店舗を利用した取り組みが行われています。毎年、新潟をテーマにしたお店が続々とオープン。新たな観光スポットとして人気を呼んでいます。

昨春にオープンした、新潟県内の飲み物がテーマの「新潟飲物 premium TASTE 香 KAORI」では、村上市「冨士見園」のお茶や紅茶、上越市「岩の原葡萄園」のワイン、雪室で熟成したコーヒーなどを試飲(お茶やコーヒーは無料、ワインは500円)しながら購入ができます。ワインに合うおつまみもあるので、昼間からワイン、なんてのもオシャレですね。

京都宇治産の石臼焼きの抹茶を使った「特選抹茶ソフトクリーム」(400円)も濃厚な口解けで絶品でした。

ほかにも地酒の店「新潟地酒premium SAKE蔵」、せんべい焼きが体験できる「新潟米菓premium SENBEI 田」、新潟の発酵食品を購入できる「新潟地物premium SELECTION旨UMAMI」などがあり、温泉街を散策しながら巡ってみるのもオススメです。石畳、硫黄の香り、まんじゅう店からモクモクと出る蒸気も温泉情緒を掻き立ててくれます。月岡温泉は恋人の聖地にも認定されていて、カリオンパークと温泉街には、ハートなどの恋にまつわるアイテムが隠れているとか。発見できたら幸運のパワーをいただけそうですね。

月岡温泉を満喫した後は、新発田市の中心部へ。新発田藩の城下町として栄え、現在も城下町の風情が残る街中も魅力のひとつ。多くの見どころの中から、今回は酒蔵と記念館をチョイス。まずは「王紋」や「秀松」などで知られる酒蔵「市島酒造」へ。こちらでは予約なしで酒蔵見学ができ、200年に渡る酒造りと市島家の歴史を伝える収蔵品の数々を余すことなく観賞できます。

 

創業は1790年代(寛政年間)。重厚な建物も見どころのポイント。杜氏蔵では、巨大な蒸釜に酒母樽や仕込樽、お酒を搾る槽(ふね)から、かめや徳利などの酒造具や器まで。また、市島家資料室では初代・秀松氏からの文献や資料、市島家ゆかりの品々など、貴重な収蔵品を見ることができました。

所要時間は約20分で、銘酒が生まれる老舗の蔵を間近で見ることができるほか、売店「夢蔵」では大吟醸をはじめ、純米吟醸、梅酒に加え、季節の限定酒など、市島酒造が誇る常時7~8種類の試飲が可能です。ドライバーは我慢して、お土産を買って自宅で楽しみましょう。

なかでも目に飛び込んできたのが、「かれん」という文字。

この名前にすぐに反応しました。10年ほど前からあったそうですが、初めて知りました。実はうちの愛犬の名前と同じなんです。

迷わず、「純米酒かれん」、「純米酒かれんSilk」の2本購入。自宅でいただきましたが、爽快な酸味と甘みで飲みやすかったです。「あまーい、やさしいお酒」、「かるーい、やさしいお酒」とラベルにも書いてあるように、女性にもオススメです。梅酒もあるそうなので、今度試してみたいと思います。

そして、もうひとつ見逃せないのが、市島酒造の地元の老舗菓子店「菓匠庵 寿堂」がコラボしたオリジナルの和菓子「ほんのり」(12個入り、648円)。大吟醸の酒粕を使った商品は、酒の香り、甘み、うま味がギュッと凝縮された逸品。適度な弾力のある心地良い歯ごたえと上品な味わいは、一度食べたら病み付き、間違いなしです。

最後に訪れたのが、「蕗谷虹児記念館」。「金襴緞子の帯しめながら♪」で始まる童謡・花嫁人形の詩の作者でもある新発田市が生んだ天才画家の蕗谷虹児。館内には原画800点をはじめ、書籍や資料を多数収蔵しています。

3カ月ごとに展示内容が替わり、1階では5月下旬まで生誕120年記念「蔵出し展」を開催中。収蔵作品の内、これまで展示されていなかった蔵出しも多数展示しているのでファンならずとも必見ですよ。希望者には作品解説もしてくれます。

また、2階にはパリに留学した際のパスポートや、使用していた画材、2人の美人妻の写真などもあり、実に興味深かったです。蕗谷虹児はイケメンで、集合写真でも異彩を放っていました。才能もさることながら人間としてのオーラも持ち合わせていたようです。

これら作品のほか、1987年に建立されたロシア正教会風の重厚かつ、モダンな建物も必見。県内では唯一、国の公共建築百選にも選出されているだけあり、外観はもちろん、館内の吹き抜けの天井など迫力満点です。

帰りには人気のグッズをお土産に購入。クリアファイルや絵葉書、色紙など、多彩なアイテムが揃っていました。自分が結婚する時に母が「花嫁」の切手を購入。招待状を出したのが昨日のことのように脳裏に蘇り、なんだか素敵な時間を過ごすことができました。駆け足で回ったので時間が足りず……。再訪し、次回はゆっくりと天才画家が織り成す世界を堪能したいです。

今回紹介した阿賀野市と新発田市エリア。隣接する両市には1日では回り切れないくらい魅力的なスポットが目白押し。特に新発田エリアは、新発田城や、藩主の下屋敷である清水園や足軽長屋など、市内のあちこちに城下町の面影を今に残す遺構が点在。今回は欲張りすぎてしまい、時間の都合で回り切れなかったので次回、桜の季節にでも訪れてみたいと思います。

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DRIVING COURSE 体験コース

  • 1日目
【E49】磐越自動車道 安田IC

約15分

瓢湖

約5分

越後桜酒造

約3分

越後亀紺屋 藤岡染工場

約8分

五十嵐邸ガーデン

約20分

月岡温泉 新潟地酒premium香&足湯

約15分

市島酒造

約5分

蕗谷虹児記念館

約10分

【E7】日本海東北自動車道 聖籠新発田IC
『新潟発R』編集部 masha
『新潟発R』編集部 masha

大のドライブ&グルメ&酒好き。新潟県内をくまなく取材してきた経験を生かし、とっておきのドライブコースをご紹介します。

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