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Spring has come ~春の訪れ~(前編)

【E17】関越自動車道 大和SIC
『新潟発R』編集部 masha
『新潟発R』編集部 masha

今冬の大雪が嘘のように、いい陽気の日が多くなってきた今日この頃。関東では桜が咲き、新潟にもいよいよ春が訪れようとしています。これからはお出かけがさらに楽しくなる季節。ということで、今回は魚沼エリアへ行ってきました。紹介するのは、南魚沼市にある自然豊かな里山の注目スポット「魚沼の里」と、雪国独特の雁木が美しい「塩沢宿牧之通り」。

この日は晴天で絶好のドライブ日和。行きの道中は暖房を入れたものの、途中からは道路両脇の残雪が太陽に反射。日差しが眩しく、車内は徐々に気温が上昇し、午後からは逆に冷房を入れるなど、春を思わせる陽気に恵まれました。

最初に訪れたのが、日本を代表する銘酒「八海山」の蔵元が運営する「魚沼の里」。まず目に飛び込んできたのが、「八海醸造第二浩和蔵」の煙突から米を蒸す白い蒸気が青空へと上がる光景。
最新鋭の設備で高品質な酒造りを行っている酒蔵。見学はできませんが、里山の自然と調和した佇まいは、ひと際目を引きます。

雪国・魚沼の暮らしや文化を通じて「郷愁とやすらぎ」を感じてもらおうと誕生した「魚沼の里」。八海山の麓、のどかな田園風景が広がる里山には、「八海醸造第二浩和蔵」をはじめ、「城内食堂 武火文火」や「みんなの社員食堂」、菓子処「さとや」、「さとやベーカリー」、「つつみや 八蔵」などの飲食からショップまで、さまざまな施設が点在。見て、食べて、知ることができる観光スポットになっています。

そんな中から、今回はカフェ、売店、キッチン雑貨店などを併設した「八海山雪室」と、「そば屋 長森」をチョイス。まずは「八海山雪室」で、雪中貯蔵庫体感ツアー(1日8回、約15分。当日申し込み、先着順で各回15名まで)に参加しました。

「雪室」とは、降雪量の豊富な魚沼で古くから伝わる低温の食料貯蔵庫のこと。約4度の倉庫を体感できます。中に入ると冷やっとして、おまけに静寂。身が引き締まります。スタッフの丁寧な説明により庫内を回ります。奥に進むと1000トンもの大量の雪が積み上げてありました。

年に1度雪入れをするそうですが、今年は2月に入れたばかりで一番雪の量が多い状態でした。日本酒を貯蔵する中では日本最大規模。約2000石(36万リットル)の貯蔵が可能で、最長5年をかけて日本酒を熟成。雪室で貯蔵することにより、まろやかな味わいの日本酒が生まれます。

野菜等も貯蔵されていました。冷蔵庫と違うのは、雪だけで冷やすため電気の振動がないこと。静かに熟成させることで、一層まろやかさが増すのだとか。また、雪の冷気は、併設する「千年こうじや」店舗内の雪温庫に送られ、食糧の保存や熟成にも活用。自然環境にも優しい造りとなっているそうです。雪国に暮らす先人の知恵と工夫から生まれた雪室は見応えがありました。

雪室を出ると焼酎貯蔵庫、そして試飲コーナーがあります。カウンターでは地域限定酒の「魚沼で候」など、20種類以上の日本酒などを無料で試飲できます。残念ながら私はドライバーのため、甘酒「麹だけでつくったあまさけ」をいただきました。麹だけでつくっていることもあり、優しい甘みが印象的。すっきりとしていて上品な味わいでした。自分好みで、もちろんお土産に購入。さらにこの上をいく「贅沢あまさけ」も。原料や製法ともに八海山の酒造りの技術を存分に活かし、酒造りに使われる五百万石を35%まで精米。よりすっきりと上品な味わいに。こちらはプレミアム感満載。数量限定のため、すぐに完売するとのことで買うことができませんでしたが、次回は購入できたらうれしいです。

スタッフの藤田裕子さんのオススメは、大量の雪を収納した雪室で3年寝かせることでまろやかな味わいになった「八海山 雪室貯蔵三年」だそうです。現在、雪室で貯蔵している日本酒は五年。今後の商品化に期待が高まりますね。

また、八海山雪室限定のメモリアル焼酎「面向未来(めんこうみらい)」の販売もありました。この焼酎は館内の専用棚で長期保管し、夫婦の結婚記念日や大切な人へのプレゼント用に、希望日に合わせて最長5年間、預かってくれるそうです。その場で撮影する記念写真とともに届けてくれる粋なサービス。オシャレですね。いつか利用してみたいと思いました。

さらに売店やカフェ、2階にはキッチン雑貨店と館内は充実。商品を見ているだけでもワクワクします。

カフェでは麹やあまさけを使ったドリンクやスイーツが豊富にあり、季節限定の「あまさけといちごのフレッシュジュース」(400円)を購入。あまさけとイチゴの相性もよく、美味しくいただけました。

お腹が空いてきたので、ランチは人気店の「そば屋 長森」へ。出入り口の低くなったくぐり戸を開けて店内へ。古民家を移築した建物は総欅に漆塗りで重厚感と風情が漂います。

こちらでは、二八そば、十割そばがありますが、二八そばの「もりそば」(700円)と、メニューに出たばかりという季節メニューの「ふきのとうの天ぷら」(700円)をオーダー。そばつゆは鰹の風味漂う「田舎つゆ」と、濃い目の「江戸前つゆ」の2種類。選択が可能ですが、できれば両方お願いをして食べ比べてみるのがオススメです。それぞれの味わいを楽しめますよ。ちなみに私は田舎つゆの方が好みでした。「もりそば」は、そば粉の風味と歯ごたえ、喉越しを堪能できます。「ふきのとうの天ぷら」は、独特の苦味がなく、カラッと揚がっていてとても美味しくいただきました。先日、自分の家の庭から採って揚げたのとは大違い。当たり前ですが、さすがだなと痛感させられました。フキノトウも育つ環境によって味わいも変わるんですね。

料理の味もさることながら、こちらの景色もご馳走のひとつ。窓の外に広がる雪景色を眺めながらの食事は心が洗われるひととき。ドライバー以外の人は、日本酒の飲みくらべセットなどもあるので、景色を見ながら優雅に一杯なんてのもいいですね。空いていれば外を間近に感じられる縁側の特等席がオススメです。

雪が解けると「そば屋 長森」の裏には菜の花畑が一面に広がるとのこと。見ごろは早ければゴールデンウイーク頃だとか。桜もちょうどこの時期。展望台までの散策など、気持ちが良さそうですね。その頃にまた訪れてみたいと思いました。

初めて訪れた「魚沼の里」は見どころが満載で、何時間でも滞在できそう。訪れる度に郷愁を誘う四季の彩りを体感できる、まさに癒しのスポット。自然に抱かれた里山は、ほのぼのとした雰囲気。空気も美味しく、日ごろの喧騒を忘れ、久しぶりにゆっくりとでき、心が解き放たれました。名残り惜しいですが、次回はどの店に行こうかと思いながら「魚沼の里」を後にし、車を走らせて塩沢エリアへ。
後編へと続く)

中越遊ぶ・見る学ぶ・体験する食べる・買う

DRIVING COURSE 体験コース

  • 1日目
【E17】関越自動車道 大和SIC

約15分

魚沼の里

約20分

鈴木牧之記念館

徒歩約3分

越光玄米蔵

徒歩約5分

青木酒造売店

徒歩約1分

OHGIYA CAFE

約10分

六日町IC
『新潟発R』編集部 masha
『新潟発R』編集部 masha

大のドライブ&グルメ&酒好き。新潟県内をくまなく取材してきた経験を生かし、とっておきのドライブコースをご紹介します。

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