景勝「なに!!!!桑取に行くと申すのか?」

兼続「はっ!なにとぞこの兼続にお任せくださいませ!」
景勝「・・・・・。現世の桑取にてニイガタドライブの取材をしたいと申すか。しかしお主一人で大丈夫なのか?」
兼続「必ずや楽しいドライブになるように努める所存にございまする。」
景勝「そこまで言うならワシは止めぬ。とは言え、やはり兼続お主一人では行かせられぬ心配じゃしな。わしも着いていくとしよう。」
兼続「では共に参りましょう!」

十吾郎「景勝様~兼続様~お気をつけて~!いってらっしゃいませ~~!!」

兼続「戦国時代とはまるで様子が違いまする・・!」
景勝「そうじゃな、現世では『くわどり湯ったり村』として周辺の豊かな自然の中で心も体もリフレッシュできる温泉宿泊施設になっておる。なんじゃお主知らなかったのか??」
兼続「あ!入り口あちらですぞ!!(聞いてない)。」

景勝「戦国時代では跡目争いである御館の乱中、景虎軍による春日山城の兵糧攻めが始まり、腹が減っては戦は出来ぬという事で我が軍が窮地に追い込まれるが、兼続が桑取谷へ赴き義を説き、兵糧を押さえ窮地を救う事となったのだな。」
兼続「はっ!しかしあの時も殿から桑取に行くことをとても心配されておりました!今もですが。」
景勝「そうじゃな。いかなる時でもワシはお主が心配じゃ。さて兼続よ、現代の『くわどり湯ったり村』がいかようになっておるか、見学させて頂くとしよう!」

兼続「はっ!」
景勝「うむ。なんとも良き部屋である。」
兼続「殿。一杯いかがでございましょうか?」
景勝「頂こうか。」

兼続「客室から見えるこの緑溢れる景色を眺めながら、うまい酒を飲めるとは・・いやはや。贅沢でございますな!殿!!」
景勝「兼続・・・・あまり飲みすぎるでないぞ!」
兼続「殿!次はこちらをみてくだされ!」


景勝「露天風呂は季節を感じさせる風景を見ながら、体も心も癒す事が出来るとはな!大義であるぞ!!」
兼続「殿、そろそろ小腹が空きませぬか??」

景勝「さてはお主、桑取の米を食いたいのだな?まぁよかろう。」
兼続「殿!なにやら、女武者まつえが我らの為にと兵糧を用意してくれていたようです!!」

景勝「左様か!では頂くとしよう!」

兼続「△※■×○♪☆◇・・・・・!!!!」
景勝「落ち着け。」
兼続「ほどよい塩加減で米の味が引き立っておりますな!うまい!!」
景勝「土産に、米でも買っていくか?」
兼続「はっ!ぜひ!」

景勝「なんとも良き場所であるな。」
兼続「はっ大自然の中で心も体も癒され、我らの士気もあがりまするな!」

天の声(十吾郎)「山里の自然と湯煙をまるごと一日楽しめまする~!『くわどり湯ったり村』へぜひぜひ~~」

兼続「殿!ここは桑取谷の最奥に位置しておる、『くわどり市民の森』でございまする。
湧水などの水源の森であり、ブナ林や雑木林、湿地などが広がる自然豊かな市民の森には様々な生き物が暮らしており、田んぼ跡や炭焼き窯跡などが多く、かつての里山を感じられる場所でございまする。」

景勝「かつては稲作と炭焼きを生業とし人々の暮らしを支える場所であった豊かな湧水と肥沃な土壌のため美味しいお米が獲れたのだな。」
兼続「はっ!そして桑取谷は良質な炭の産地としても有名で、お館様上杉謙信公の時代より春日山城に供出しておりました。しかし珈琲がうまいでございますな!」

景勝「うむっ!」

天の声(十吾郎)「市民の森の管理棟内では森のカフェや森の図書館、森の小さなお店(民芸品など)や、月ごとに変わる木工作体験などなど!ウッドデッキもあり森を眺めながらのんびりとした時間を過ごすことが出来、雄大な自然の中で自然観察や森林浴はもちろん、林業体験などの森林体験プログラムも楽しめまする~~~!!!」