妄想旅人、南雲です。毎月「こんな人がこんな人と一緒に、こういった想いでドライブしている」というイメージで
ドライブをしていく妄想シリーズを展開しております。
今回は、12月の飲み会続きでお酒の失敗をやらかしてしまったアラサー女子社会人のお話。
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う・・・まずい、またやらかしてしまった。 12月は忘年会シーズンなのをいいことに、誘われる飲み会飲み会に
参加していたら、許容量をはるかにオーバーしてしまったようだ。
昨日、どうやって帰ってきたか覚えていない・・・。 化粧は落としているし、洋服も着替えている。
ん~、一緒にいった仲間にどうだった?って聞くのも辛い。 頭も痛いし。 お酒、しばらくやめよう。
でもな、好きなんだよな、お酒。 やめられないかも。 う~ん。
あ、そうだ。禁煙宣言ならぬ、禁酒宣言してみよう。 (facebookを取り出し)
『飲みすぎました。年内の飲み会には、もう参加しません。酒絶ちします!今日は一日寝てま~す。
おやすみなさい・・・。』 シェア・・・っと。
気づいたら朝。facebookには、先輩からメッセージ。
『起きたら電話くださ~い。』
ああ、電話しなくちゃ。
私『おはようございます。日曜の朝からどうしたんですか?』
先輩『いやいや、メッセージしたのは昨日だけどね。あのさ、今日暇でしょ』
私『え~っと、私にも予定くらい・・・もちろん・・・。暇でした。』
先輩『今から迎えにいくからさ30分位で準備して待ってて。』
私『え~、今から?まだ化粧もしてないですよ』
先輩『いいじゃん、車の中ですれば。あ、免許だけ持ってきてね。』
私『免許は、お財布に入ってますが』
先輩『じゃ、切るね。30分後よろしく』
予告通り30分後に先輩がアパートに現れる。まだ準備途中な私をのせて、高速道路へ。
いったい私はどこに連れていかれるんでしょう???
先輩『ちょっとね、スカッとドライブしたくなって。たまたまお得なパスが出ていたから、
これで高速乗りたいなと。せっかくならさ、禁酒宣言したあなたと行こうかと。』
私『えっと・・・禁酒宣言した私とどこにいくのでしょう。』
新潟観光ドライブパス ↓
https://www.driveplaza.com/trip/drawari/2018_winter_pass/niigata.html

ついたのは、越後湯沢駅。え?駅?これからどこかへ乗り換えるの?
CoCoLo湯沢の地下駐車場に車を停めて、慣れた感じで階段を上りスキーウエアの外国人で賑わう越後湯沢駅の構内を闊歩する先輩。
私『普段車ばっかり乗っているから駅ってあまり来ませんけど、こんなすごいことになってるんですね。
ラーメン・パスタ・蕎麦・カフェ・定食。お土産もいっぱ~い』
先輩『目的地、そこじゃないからキョロキョロしない。』
ひたすらまっすぐ歩く先輩。
そして、魅惑の場所にたどり着く。

私『せんぱ~い、ここは、私が前から来たがっていた酒飲みにはたまらない場所じゃないですか~。連れてきてくれたんですか♡嬉しい!!!』
先輩『え、いや、何言ってるの? あなた、年内禁酒でしょ。だから帰り運転してね。』
私『え~~~~~~~っ。』

入り口の酔っぱらい人形も反省してるよ。
私みたいだよ。
あ~ん、禁酒宣言なんてしなければよかった。
私『先輩、あのですね。禁酒宣言、取り消してもよいでしょうか。』
先輩『ダメにきまってるじゃない、何のためにあなた連れてきたのよ、帰りよろしくね。』
しかし、せっかく来たのだから、どんなことになっているのか見ておく!次回のために、見ておく!!!


コインを買って好きな銘柄にコインを入れれば新潟県内の蔵元のお酒が飲める。
お、日本酒だけだと思っていたらワインや焼酎もある。きゃ~、冬季限定のお酒もある。
うわ~、熱燗ができるシステムもある。すご~い、すご~い。うわ~、飲みたい。

酒といえば塩だよね~。きゅうり1本150円で売っているから塩とか味噌とかつけてつまみにして酒なんて最高。

駄目だ、酒ものめないのに、酒好きな私がここにいるのは危険だ。
私『先輩、すみません、私ちょっと外行ってきます。』
JR越後湯沢駅西口の階段を少し上ると、すぐ観光案内所“雪国観光舎”があったので、この辺で面白いものありませんか? と聞いてみると。
『スキーとか雪遊びはしませんか?では、足湯なんていかがでしょう、今日は天気も良いので気持ちよいですよ。
温泉情緒を楽しむなら射的もありますし、文学や歴史がお好きであれば民俗資料館もありますよ。』
ぶらり、足湯めぐりをしてみることに。
まず、駅前の温泉旅館HATAGO井仙の前にあった足湯へ。

ふ~、温かい。
タペストリーに美味しそうなスイーツの写真や温泉珈琲なる魅惑の文字が誘い、吸い寄せられそうになりながら、
観光案内所でいただいたマップにしたがい、歩いて20mほどのところにある越後のお宿いなもとの足湯へ。

ふぅ、ここでもまったり。
もう一か所、数百m歩くと足湯や手湯があるらしいが・・・。
ん~、足だけじゃなく全身浸かりたくなった。 と、温泉を探す。
マップもいいけど、スマホで『越後湯沢駅 周辺 温泉』と検索するといくつかまとめが出てきて、
その中に抑え込んでいた一番気になる感情が一気に噴き出す文字が躍っていた。
『ぽんしゅ館 酒風呂』
ぽ、ぽんしゅ館 酒風呂。
酒、飲めないけど、入れるじゃん!!!!!しかも駅近どころか、エキナカ。
これはすぐに戻らねば。

もう一度、ぽんしゅ館の唎酒コーナーに戻り、美味しそうにまったり酒を飲んでいる先輩に
『先輩、温泉行ってきます!日本酒の温泉ですよ~。あ、酔っぱらいは入れませんので、先輩は入れませんよ。
行ってきま~す。』
意気揚々とぽんしゅ館酒風呂の暖簾をくぐり、いざ酒風呂へ。
子どもも入れるということで、思ったよりもお酒の匂いには包まれなかったけれど、温泉だけよりぽかぽかして、
肌がキレイになりそうな気がする。
幸せ~。
私の湯上りを、酒風呂前のカフェで待ってていてくれた先輩は、これまた美味しそうな麹スイーツなドリンクを飲んでいた。
先輩『はい、今日は付き合ってくれてありがとね。禁酒あけたら、これ飲みな♪』と、ぽんしゅ館限定の上善如水の
4合瓶をプレゼントしてくれた。ぽんしゅ館がある越後湯沢の地酒である。
私『ううっ・・・。いじめられたかと思った・・・。ありがとうございます。
でも足湯も温泉も楽しかった。先輩。今度泊りで来ましょう。夜のうちに好きなだけ飲んだくれましょう。』
先輩『あんたも、懲りないね。でもそこがいいんだけど。また、来ようね。』
CoCoLo湯沢の地下駐車場は、屋内なので雪も積もらず2時間無料だったので嬉しかったな。また、湯沢に遊びに行こうっと。