前編より
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前編の高龍神社から後編は、「温まる」「たしなむ」「買う」のコース
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<冷えた身体は温泉で温まるに限る>
高龍さまで商売・仕事の祈願参拝の後は、通って来た時に「営業中」と確かめておいた
「よもぎひら温泉和泉屋」http://www.yomogi-izumiya.com/の日帰り湯を楽しむ。

雪の中の「只今、営業中です」の案内板に感謝!
長岡の奥座敷で知られる蓬平温泉は、600年前の高龍神社の龍神伝説に出てくる歴史ある古湯。
旅館業は明治2年から3軒が開業し、以来、現在まで3軒共に蓬平の湯を守り続けている。

収容200名の大型老舗旅館です。
3軒の真ん中に位置する和泉屋では、土・日・祝日の15時~18時以外の11時から20時まで
日帰り湯を利用できる(大人1,000円、浴用タオル付、バスタオル有料貸出)。
ゆったり入るにはやっぱり平日がねらい目。
お風呂自慢の和泉屋ならでは、湯どころは月の湯・星の湯・風の湯の3つの入浴施設がある。
いずれも内湯と露天があり、木の風合いを生かした浴槽、野趣あふれる岩風呂、
自然との調和を考えたモダンな造りなど、それぞれに変化のある趣を楽しめる。
ただし、10時~13時半の間はお風呂の清掃タイム。
順番に清掃していくので利用は十分に可能だが、3施設すべてを利用したいときは時間を
少しだけ調整して出かけよう。

星の湯の木のぬくもりを感じながら露天で雪見風呂。通常なら仕事をしている平日の昼の明るい時間に、
しかも雪景色を見ながらの湯三昧とは、極上のぜいたく。
和泉屋の温泉の泉質はアルカリ性単純硫黄冷鉱泉。
とろりとした肌ざわりがあり、肌がすべすべになると評判の美人の湯。女性に人気の理由の一つだ。
さらに女性グループに高評価なのが日帰り湯に食事が付く「日帰り昼食付プラン」。
2つのプランがあるが、どちらも11時から15時までお部屋でゆっくりくつろげるうれしいプラン。

日帰り会席料理プラン5,000円。記念日や特別の日に(料理は一例)。

平日限定花舞プラン4,000円。料理は花籠盛り御膳。
どちらの料理にも地元の食材をふんだんに使用した品々でもてなすのが、和泉屋の温かい流儀。
<帰りの道すがら立ち寄る先に福が待つ>
温泉に入り、気分もさっぱりとした帰り道。長岡への途中に見逃せない看板、
「お福酒造」http://www.ofuku-shuzo.jp/
を見つける。銘酒「お福正宗」で知られる酒蔵だ。
お土産に1本、と、直営店の「福の蔵」(0258-22-0086、平日12時~13時を除く10時~17時)へ急ぐ。

店内は女性受けするモダンでおしゃれな雰囲気。

お土産用のパッケージにも手軽さを工夫した品揃え。

創業期の「岸吟醸」と銘打ってある陶器の酒瓶。この瓶を持ってお酒を買いに来たという。

持ち手は付いているが高さ40㎝以上ある瓶に当時は量り売りでお酒を詰めた。
持ち帰りはさぞや重かったろうと思うが、飲みたい一心。理解できるなぁ。

そうそう、ここでは現在でもお酒を量り売りしてくれる。それも大吟醸!

喫茶店のように本日のコーヒーならぬ「本日のお酒」。この仕掛け、のん兵衛にはたまらない。

もちろん購入。さっそく詰めてもらう。

量り売りのふな口から大吟醸が注がれていくうれしい瞬間。

300ml(1,100円)と180ml(680円)はおみやげには格好のかわいいサイズ。
スクリューキャップで風味も漏れも万全。

山古志の棚田の酒米を使った純米吟醸「山古志」(720ml、1600円)。
冷で飲むおすすめの1本です。

本日、とびっきりの笑顔で歓待していただいた坂詰陽一さん。
棚に並ぶ数々のお酒が、誰にとっても福を招くおいしさであることを理念とする、
お福酒造の統括部長であり利酒師でもある。
こうした笑顔がある限り、いつまでも地元に愛される酒蔵であり続けるにちがいない。
<最後にもう1軒!>
お福酒造からそのまま県道472を走ること6分ほど。保存版観光誌『新潟発R』の法人会員応援団
「FARM8」が、長岡市の若手経営者と立ち上げた「LIS(Local Identity Store)」http://lis.farm8.jp/
に立ち寄る。

古民家を改装した店内では地元長岡市の食材や食品をはじめ、オーガニック・無添加食品、
洋品雑貨、書籍、ギャラリーまで多種多彩な品ぞろえ。店内はまるで商店街のよう。
Tel.070-2151-0351、10時30分~18時、水曜定休
FARM8 http://farm8.jp/ が取り扱っているのは、発酵食品を中心に、地域食材を新しい観点から開発した、不思議・面白い・でも納得、といった加工品がラインアップされている。

ぽんしゅグリアPARTY(1,280円)。
好きな銘柄の日本酒を注ぐだけで日本酒カクテルができてしまう重宝なもの。
国産のドライフルーツを使用。パーティやアウトドアに最適。

ひとふり糀(480円)。
新潟清酒の酒粕をパウダー化した調味料。
サッとひとふりかけるだけで酒粕が持つ栄養パワーをゲット。4種類ある。

COSHI-BROWN(1袋1杯分5g162円)。
長岡産コシヒカリから作った焙煎玄米とライスミルクを使った栄養豊富な玄米飲料。
香ばしくてコーヒーのように楽しめる。

おみやげナンバーワンはこれ! 長岡市の伝統野菜、かぐら南蛮を使った柿の種「かぐら南蛮味噌」(756円)。
南蛮味噌そのものを食べているような味わい。ウケルかも~。
「越後之肉塊」(1080円)は長岡育ちの黒毛牛を摂田屋醤油で漬け込んだビーフジャーキー。
ネーミングにパワーを感じる一品。

米袋で作ったバッグ(1,380円)にお気に入りのお福酒造の1本と、FARM8の商品を入るだけ詰め込んで、
はい、新潟みやげの出来上がり!
商品開発が楽しくてしょうがないというFARM8。
どの商品にも地域の大切さを伝えようという思いが感じられるものばかり。
やっぱ、新潟ってイイね!
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今回、山の冬景色を楽しむために設けたコースのはずが、先々で出会う人たちから聞く
地元愛にあふれる言葉に、雪のように心も真っ白に洗われた思いがする、
気持ちのいいドライブコースだった。
※掲載の料金表示は税込み価格
前編はこちらから