全国的に知られる「八海山」の醸造元・八海醸造(www.hakkaisan.co.jp)が運営する
「魚沼の里」(www.uonuma-no-sato.jp)が「楽しい!」と聞き、車を走らせました。
残念ながら運転もあるので飲めないのですが、「飲まなくても大丈夫」とのウワサ。
果たして……。

芝生のゆるやかな斜面にいくつもの建物が点在しているエリアに到着。
少し離れた杉木立の中にはモダンな建物や、古民家など和風の建物が点在するエリアがあります。
「魚沼の里には現在製造蔵も含め12の施設があります」と、魚沼の里企画室室長の矢野容子さん。
「八海山雪室」を見学する人気の「雪中貯蔵庫体験ツアー」(当日予約・無料)に参加。

天然雪を1000㌧貯蔵しており室温が4℃前後に保たれている貯蔵庫に入ると「寒い!」と声があがります。
寒がりの方は羽織るもの必携。
この雪中貯蔵庫は古くから豪雪地魚沼の暮らしに根差していた「雪室」の現代版で、自然と共に暮らしてきた土地ならではの知恵です。
「魚沼の里」は魚沼の四季の暮らしや自然、雪国の文化を通し「郷愁とやすらぎ」を感じてもらうと同時に、「地域に育まれた八海醸造の製品を知ってもらうためにも、魚沼の四季や自然を感じてほしいのです」と矢野さん。
ちなみに「魚沼の里」の飲食関連、そして酒の仕込みに使われている水は八海山の伏流水で古くから「雷電様の清水」と親しまれてきた名水です。

雪中貯蔵庫を出ると「試飲コーナー」。
八海山のほとんどの銘柄、雪中貯蔵庫で3年間熟成させた「純米吟醸 八海山 雪室貯蔵三年」(720ml 3,348円)も試飲できますが、今日はノンアルコールのあまさけをいただきました。
ショップでは魚沼地域限定の「魚沼で候」(720m 1,103円)が買える他、全銘柄のお酒、塩こうじなどの食品が買えます。

緑豊かな遊歩道を歩き、古民家を移築した「そば屋 長森」へ。
こちらでは江戸前の二八そばと、十割の田舎そばが味わえます。

人気は「天せいろ」(1,652円)で、濃い目の「江戸前」と薄めでダシが効いた「田舎」のそばつゆの食べ比べが楽しい。

次は魚沼の里内ではもっとも眺めの良い「猿倉山ビール醸造所」へ。

おすすめはヴァイツェン、ピルスナーなど4種のライディーンビールが楽しめる「テイスティング セット」(1,000円)。
ビール醸造や眺望を楽しみながらビールを飲めます。

もちろんお土産用のビール(330ml 460円)も買えます。
「さとやベーカリー」では塩こうじや、酒粕から作った酵母を使ったパンを販売。他の飲食施設としては、魚沼の郷土食が楽しめる「武火文火(ぶかぶんか)」、八海醸造の蔵人と一緒に同じ食事を食べられる「みんなの社員食堂」があります。
スイーツや和洋菓子店もあるので、お酒が飲めない人や家族連れにもおすすめ。
「魚沼の里」を出て、里に水の恵みを与えている八海山へ向かう途中、「千年こうじや 本店」(www.sennen-koujiya.jp)を発見。

八海醸造のアンテナショップの本店です。
店舗統括マネージャーの戸田誠さんによると「塩こうじプレーン スパウトパック」(493円)、「塩麴だれ」(594円)が人気とのこと。

「かぐら辛っ子」(594円)は、かぐら南蛮とこうじと塩を発酵させた辛い調味料で「この辺では各家庭にあります」と戸田さん。まさに魚沼の味! 地元の人に会えれば郷土食の作り方も教えてもらえるかも?
八海山ロープウェー(www.princehotels.co.jp/amuse/hakkaisan)の山麓駅に到着。

標高376mから1,147mの山頂駅までの771mをわずか7分で運んでくれます。
料金は大人1,800円、子ども900円(9月末まで)。
山頂駅に着くと「涼しい!」。
気温は山麓駅よりも5~8℃低いそうです。
妙高山や米山、北アルプス、さらに条件がよければ日本海や佐渡が見えるそうです。
八海山の山頂を見てから、眼下の魚沼盆地に目をやり「ここから流れ出た水が魚沼を潤し、名酒を醸している」と思うと、感慨深くなりました。
