水の郷、魚沼に出来た糀甘酒工場「魚沼醸造」とイケビで感じる一服の涼。

南雲純子
南雲純子

妄想旅人、南雲です。妄想?というと不思議に思うかもしれません。旅は誰とどんな想いで行くか?によって旅先や行程、選ぶ店、過ごし方がずいぶんと変わってきます。ニイガタドライブでは、毎月テーマを決め、「こんな人がこんな人と一緒に、こういった想いでドライブしている」というイメージでドライブをしていく妄想シリーズを展開しております。

それでは、妄想ドライブ旅、スタートです。今回の旅人はこちら。
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旅人:長岡在住 30代前半 女性一人暮らし 次の休みに友人とドライブに行く予定。
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金曜日の夜23時半を過ぎてのポロリ~ンというLINE着信音。 嫌な予感。

T子「ごめ~ん。体調悪い。明日、いけない。」

ええええ~っ。
土曜日にドライブに行く予定だったT子からのドタキャン。ドライブの行程はT子が決めていたので私はどこに行くかわからない。体調悪い、はどうせ飲みすぎなんだろう。本当に行かないのか。頭の中でぐるぐると考えを巡らせていると次のポロリ~ンが響く。

T子「ここ、予約しておいたから、悪いけど一人で行ってきて。あ、一人分キャンセルと伝えといてくれないかな? https://www.uonuma-jozo.co.jp/ (魚沼醸造工場見学) 」

相変わらず、マイペースだなあ。ひとりかあ・・・。キャンセルしちゃおうかな? と思いつつリンク先のHPをひらくと最近テレビCMでもよく見かけるようになった糀甘酒の工場、魚沼醸造のページ。飲む点滴とも言われ、最近人気の糀。そして出来たばかりの工場。これはひとりでも行ってみたいと思い、T子に『了解、お大事に!』とだけLINEしてから休んだ。

 

 

【当日】
魚沼という名称なので、小出ICが最寄かと思いきや、大和スマートICの方が近そうだ。まだ新しい建物でナビには反映されておらず、Googleで近く水の郷工業団地内まで向かうことにした。

夏の田んぼは緑の絨毯のようだった。春の頃は水鏡の写真を魚沼に住むFacebookの友人たちが上げていたが、今はこんなに緑に包まれているんだと改めて感じる。そして山は緑色のイメージがあるがどちらかというと空の青を濃くしたような色だった。

左折すると水の郷工業団地という青看板が見えてきた。
ここを左折し、テーブルマークとホリカフーズの工場を目指して進むと、右手に魚沼醸造が見えてくるのでお客様駐車場に車を停め中へ。

雁木通りを思わせるような、黒と白と、木の茶色が印象的なエントランス。

自動ドアがあくと白壁に大きく『魚沼醸造』と描かれ、階段で2階に上がるように誘導される。工場見学の受付も2階らしい。玄関には車椅子も置かれ、エレベーターもありバリアフリーにも配慮されているようだ。カウンターにはパンフレットも数種類置かれたのでいくつかいただいた。

階段をのぼり、UONUMA KOJI SALONという文字を右手に眺めながらカウンター一番奥にある受付へ。

「11時30分の回で予約をしてます。1名キャンセルで1名ですが大丈夫でしょうか。」と伝え、予約時間まで5~6分、店内散歩。

全国から集められたような個性的で使い勝手のよさそうな小物、小道具などが美しくディスプレイされているセレクトショップ。オリジナルの刻印が押された木のしゃもじは手なじみがよさそう。おかずが映えそうな食器や、ご飯が美味しく炊けそうな土鍋などどれも素敵で買って帰りたくなる。時間があればライブラリーにある書籍で発酵食品への知識を深めたりするのも楽しそう。

幼児や小学生でもクイズ形式で学びやすいよう、ご飯と甘酒、どちらが栄養がある? 甘酒はどうして甘いの? などクイズ形式で学べるようなスペースや実際に糀に触れる場所も。子供向け、と書いたけれど私にもちょうどいい内容。

そうこうしているうちに、時間となり工場見学開始。
工場見学は企業秘密の物も多く、撮影禁止のため、こちらでは文字のみで簡単にご紹介。

1)48席のシアターで魚沼の食文化や自然、魚沼醸造の甘酒ができるまでについての映像を13分ほど見学。透明感のある女優の“のん”さんのTVCMのロングバージョンが流れ、その後こちらの工場で作られている甘酒は、この地、魚沼で昔から作られていた製法と同じ製法で出来ているという紹介映像が流れる。

地域の食を伝えていく魚沼のおかあさんが手間暇かけた手作りの行程を見せつつ近代的でクリーンな工場での行程を動画で見てから、実際に工場見学できるのはわかりやすくて良いなと思う。

2)映像の中に出てきた伝統野菜大崎菜の農家さんや、魚沼産コシヒカリの農家さん、地域の食文化を伝えているお母さんたちの団体、魚沼の絶景などがパネル展示されている廊下を通る。魚沼のカメラマン、酒井ヒロスイさんによる作品。ヒロスイさんの作品、実は大好きで特に錦鯉のシリーズはもはや芸術作品。機会があったら是非見てほしいと願う。あ、脱線した。

3)保存・精米・浸漬の行程、8段×4の階段を上って乾燥糀を生産する場所を見学。年配のおかあさまたちは、「こりゃ~ちと大変だわ~」と言いながら登ってましたが、手すりがあるのでゆっくりと。

4)雪室見学(10℃ほどで寒いので、温度変化が苦手な方は省略)。雪国の恵みである雪を活かして天然冷蔵庫の役割を。こちらではその冷気を魚沼糀サロン(カフェ)での冷房にも使っているのだとか。半袖Tシャツでいったので、簡単な説明のあとすぐに退出。寒~いっ。

工場見学終了後は、ショップでお買い物をしたり、カフェでくつろいだりできるので、工場直送の甘酒(税込162円)とNHKプロフェッショナル仕事の流儀でも取り上げられていた世界にも認められたジェラート職人柴野大造氏プロデュースのジェラート(税込410円)を食べてみることに。ジェラートは3種類ありバナナキウイとアーモンドチョコが気になったので、一番売れている商品をレジのお姉さんに聞いたところアーモンドチョコが一番売れているとのことだったのでチョコを購入。

工場直送というだけあって、甘酒はとても濃厚で、お姉さんからも手渡しの際「濃いので氷を溶かしながら飲んでください」と言われた。 甘い、いや、カルピスの原液くらいにパンチのある濃厚な甘さだったので、売店で売っている水を入れて好みの甘さに調整しながら飲んでみることに。これ、めちゃめちゃお勧め! しかし、この甘さに砂糖が使われていないことに衝撃を覚える。 甘酒に大満足したからか、少し優しくなった気がする。

ドタキャンされたけど、ここ予約しておいてくれてよかったからT子に飲む点滴とも言われる、甘酒を買っていってあげよう。

甘酒もいろいろな種類があり、熱中症予防なら塩の入ったものがお勧めだそう。パッケージをひっくりかえして原材料を確認してみてください。とのこと。
それからこの糀味噌。甘みが強いのが特徴。パッケージ買いでしたが本当に美味しくてリピート買いしている商品のひとつ。

しょうがない、味噌も買ってあげよう。

今回は、やらなかったけれど予約制で美しさを学ぶワークショップも開催されているのだとか。また、次回来た時にやってみようと思う。

 

帰るにはまだ早いのでIC周辺でうろうろしていたところ、池田記念美術館(通称イケビ)なるものを発見。駐車場に車を停め、水に招かれるように階段を降りると建物が。その前にも素晴らしい人造池があり涼しさを演出している。

中に入ると常設展のスポーツコーナーにはイチローのサイン入りバッドや長嶋茂雄のグラブなどファンにはたまらないお宝やスポーツカードが、2階には“怪談”などの著書で有名な小泉八雲の資料室があり1500もの品が展示されているとか。そういえば、小泉八雲の本名がラフかディオ・ハーンと知った時には衝撃を覚えた。先ほどの甘酒の甘さとはちょっと違う衝撃だけれど。

今週末、2019年8月24日(土)には、怪談寄席~小泉八雲「怪談」ほか~も開催されるのだとか。

庭の水の演出だけでなく、あちらの世界から涼しさを演出してくれそうな催し物も開催される・・・そういえば、T子、お化け屋敷とか、怪談が好きだったはず。教えてあげよう。水の郷、魚沼はいろんな意味で涼しい街だった。

あ、途中で名産の八色(やいろ)すいかも買って帰ろうっと。

南雲純子
南雲純子
新潟県 出身

新潟県生まれ。雑誌・インターネット予約サイトじゃらんにて19年間、旅行・観光の仕事に携わる。『温泉・その土地でとれた旬を食べる・美しいものを見る・人とのふれあい・感動する・ぐっすり眠る・体験する・伝統歴史に触れる・ドライブ・絶景を写真に収める・情報発信』・・・好きなコトを並べてみたら、みんな旅先にあった。

趣味が高じて、温泉入浴指導員・温泉ソムリエ・国内旅行業務取扱管理者・調理師などの資格を取得。

2014年4月~2016年3月まで2年間、佐渡の観光行政に携わったため、実は地元ネタより佐渡に詳しい。佐渡を愛しすぎて今でも月に1回は必ず訪れ、日々ブログ佐渡旅にて情報発信を行う。

地域活性と観光に関わる会社を2016年10月に立ち上げる。今でもひと月の1/3はどこかを旅している。ニイガタドライブの取材を機に、これらは地元中越エリアにももっと出没しようと心に誓う。

【管理HP・情報発信ブログ】
■越後湯沢Active&Relax http://yuzawa.koiwazurai.com/
■湯沢日和  http://blog.goo.ne.jp/from-yuzawa
■佐渡旅 http://sado-tabi.blog.jp/

体験コース

DRIVING COURSE

  • 1日目
【E49】磐越自動車道 新潟中央IC

車で約1時間9分

【E17】関越自動車道 大和スマートIC

車で約4分

魚沼醸造

車で約4分

池田記念美術館