北前船の寄港地、そして北国街道の宿場町でもあった歴史ある海辺の街・出雲崎。
今宵の酒の肴を見つけながら、この地で生まれた良寛ゆかりの地やビュースポットを巡りました。

出雲崎の名物店といえば、浜焼きの「石井鮮魚店」。
魚介を炭火で焼く風景は早朝に出合えますが、この日は残念ながらすでに終了。
赤魚の浜焼きと水タコ煮を購入しました。

浜焼きは全国発送もしています。
車を走らせ、「良寛記念館」と「良寛と夕日の丘公園」へ。
「良寛と夕日の丘公園」は〈にいがた景勝百選〉1位に選ばれた絶景地。


公園には子どもたちと遊ぶ良寛像や良寛の歌を刻んだ句碑があります。
丘の上からは妻入りの街並みを一望。出雲崎ならではの風景です。


名物「オムバーグ」(1,280円)を注文。
トマトクリームソースには魚介だしを使っています。コクがありながら、後味さっぱりでおいしい~。

もう一つの名物が、閉店した地元老舗人気店のレシピを受け継いだ、魚介だしが特徴のラーメン。
自家製特大チャーシューが2枚のった、チャーハンとのセット「チャ―チャー」(1,121円)。
ここから妻入りの街並みにある「良寛堂」まで、階段で一気に降りることもできます。階段途中からは海に抱かれた妻入りの風景が—。

「良寛堂」は良寛の生家橘屋の屋敷跡に建つ小堂。良寛の母の故郷である佐渡を背景に、日本海に浮かんでいるように設計されているそうです。
海側には佐渡を見つめる良寛の座像があります。

絶景スポット、夕日を望む「夕凪の橋」がある「道の駅 越後出雲崎 天領の里」に車をとめて、ここからは徒歩で妻入りの街を巡ります。

道の駅には「天領出雲崎 時代館」「出雲崎石油会館」「レストラン陣や」、物産館などが集合。浜焼きなどを販売する屋外売店は行列ができる人気ぶり!
出雲崎の街でさまざまな良寛像を探すのも楽しい!

こちらの「良寛上人てまり像」の題字は、九代松本幸四郎の直筆。
妻入りの街並みを歩きながら海側を見ると、こんな光景にも出合えます。

伝統的な町屋「妻入り」の間取りを再現した観光交流施設「北国街道妻入り会館」(TEL0258-78-3700)では、4月15日まで「つるし雛かざり」を展示。
会館は無料のお休み処にもなっています。

「妻入りの会」会長の遠藤達実さんとスタッフの安達奈穂実さんが案内してくれました。
ラストは観光マップに掲載されていて、気になっていた磯野骨董店へ。
目的は酒器でしたが、趣ある器や薬局で使っていたというガラス瓶など、お洒落な骨董品に目移りしてしまいました。

小さな酒器と器を買って、今回のドライブを締めくくりました。
街の酒屋さんでお隣長岡市の河忠酒造(「想天坊」)で製造する「出雲崎」を購入。
今宵は骨董のかわいい酒器で、タコをつまみに晩酌です。
