妄想旅人、南雲です。妄想?と不思議に思うかもしれません。旅は誰とどんな想いで行くかによって行程、選ぶ店、過ごし方が変わってきます。「こんな人がこんな人と一緒に、こういった想いでドライブしている」というイメージで妄想シリーズを展開しております。
それでは妄想ドライブ旅、スタート。今回の旅人はこちら。
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旅人:小千谷在住 彩(もうすぐ30歳)。9月の誕生日に彼と旅行に行くために遅めの夏休みを取っていた。数日前に彼からLINEでドタキャン。理由を聞くと、「お母さまに頼まれたどうしても抜けられない用事」とのこと。
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彩「ちょっと、聞いて。翔太とさ、旅行に行く予定だったの。誕生日に。30だし、サプライズもあるかなって楽しみにしていたわけよ、そしたらお母さんに用事頼まれた~とか言ってドタキャン。」怒り収まらず、友人の京香に電話。
京香「げっ。辛いね~。ドライブでもすれば。私ストレスたまった時は高速乗るよ。今、3日間乗り放題のプランもあるし。」

最近遠出してなかったし、YouTubeで見たハイジみたいな気分になれる場所に新潟観光ドライブパス(新潟・北信濃・会津周遊プランを使って行ってみることにした。
■HAKUBA MOUNTAIN HARBOR ヤッホー!スウィング

約7分のゴンドラで山頂へ。
眺望の良い自然の中を歩き、ハイジのオープニングテーマが聞こえる場所に到着。
山羊のメイちゃんでも出てきそうなのどかな・・・想像していのと違う!
空に向かって飛び出しそうなアトラクション。
「ヤッホー」と叫んでみてくださいね。と言われたが「翔太、バッキャロー」と叫ぶつもりでいた。
順番が回ってきた。
風が気持ちよすぎる。
開放感が半端ない。
思わず「ヤッホー」と叫んでしまった。
来るときは、糸魚川ICで降りてきたが帰りは長野ICから。
途中、高速を降りなくてもSAから橋を渡ると行ける道の駅で寄り道。
■道の駅オアシスおぶせ

入り口の美味しそうな写真につられ、プリンを購入。
いつもの癖で翔太の好きな栗味を買った。
やだもう、ひとりで2つ食べてやる!
乗り降り自由な周遊パスなので途中の妙高高原ICで降り、以前から気になっていた場所へ向かう。
■苗名滝

駐車場から15分ほど歩く。
暑い夏の終わりにちょうど良い木漏れ日の遊歩道と、橋。
そしてダイナミックな滝。
ゴゴゴゴ~ッ。すごい水しぶき。
ああ、なんだか私の小さい悩みなんてどうでもいいな。
今日のところは一旦お家へ。1日だけでかなりすっきり。
2日目。
今日のテーマは幻想的&ノスタルジック。
一気に西会津へ向かう。
■霧幻峡の渡し

霧が発生するには季節や時間が重要だった。
水墨画の、夢か幻かのような想像していた風景はそこになく、渡しのおじさんの姿もなかった。
それでも会津と只見川の風景は美しかった。
■喰丸小(昭和村)

築80年を超える木造校舎。
樹齢100年以上の大イチョウが印象的だが、校庭の隅にあったオブジェがとても気になる。
廃校なので子どもたちの姿はないが、無料で見学ができる。
蕎麦ガレットが有名だというカフェは定休日で残念だったが、のんびりした時間を過ごした。
県境のブナに囲まれた小さな宿で一泊、穏やかな気持ちになっている自分に気付いた。

3日目は、佐渡に行こうと決めた。
佐渡ファンクラブ「さどまる倶楽部」のアプリ会員になると車両割引があり、周遊パス利用者は更に島内で使える15000ポイント+乗船5000ポイントが貰えるのだとか。
ポイント祭りだ。その上宿泊はGoTo割引で35%引き。
出航地は近くの新潟港ではなく現在地から遠い直江津港を選んだ。
もう少し、高速道路でのドライブを楽しみたかったから。
朝早く、津川ICから上越ICへ。
そして、高速カーフェリーあかねで車ごと佐渡へ渡った。
霧幻峡で只見川は渡れなかったけれど、今日は海を渡った。
■竜王洞(モーターボートで青の洞窟・虫谷の入り江)&たらい舟

旅行情報誌じゃらん「まるで海外絶景ランキング」で全国2位に選ばれた竜王洞へは、小木港近くの力屋観光でモーターボートをチャーターして向かう。

その後、海の色が美しすぎる虫谷という入り江を周った。
今、海外には行けないが近場でこんなに日常から切り離された楽園があるのだと、ずいぶん遠くへ旅した気分になった。
そして、たらい舟も体験した。

長野へ、福島へ、そして佐渡へ。3日間、高速道路を走り倒した。
3日間、楽しすぎた。
「あれ、私、なんで怒っていたんだっけ。」
夏休みはあと2日。もう少し、佐渡を旅してみようと思う。