妄想旅人、南雲です。妄想?と不思議に思うかもしれません。旅は誰とどんな想いで行くかによって行程、選ぶ店、過ごし方が変わってきます。「こんな人がこんな人と一緒に、こういった想いでドライブしている」というイメージで妄想シリーズを展開しております。
それでは妄想ドライブ旅、スタート。今回の旅人はこちら。
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旅人:燕三条在住 母と娘(陽菜)の上越ドライブ。
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母「無事、高校も決まったしお祝いにお出かけしない?久しぶりに水族館行こうか。」
娘「やった~。受験頑張ったからね。イルカとペンギン見た~い。」
初めにやってきたのは上越市立水族博物館うみがたり。「Instagramで見つけたぬいぐるみが欲しい。」と売店に直行する娘。すぐに鞄にぬいぐるみをぶら下げて戻ってきた。

娘「マゼラン少佐ペンギンぬいぐるみが見守るマゼランペンギン、ウケる。可愛すぎ。」
柵にペンギンを乗せ、Instagram用にスマホで写真を撮りながらも娘は係の人がペンギンについて話をしてくれているのを興味深そうに聞いている。

水槽のトンネルのような“うみがたりチューブ”には日本海の魚たちが気持ちよさそうに泳いでいる。
娘「美味しそうな魚がいっぱい。」
母「本当に、陽菜は食いしん坊ね。冬は外でのショーがない代わりに、ドルフィンパフォーマンスがあるんだって。ちょうど11時から始まるから行ってみよう。」

バンドウイルカ2頭とトレーナーの動きが揃っていて気持ちよさそうだ。陽菜も他の小さな子どもたちに交じって近くで見ていて楽しそうに笑っている。受付で「冬は水位の関係で3階ではイルカは見えないのですが」と言われたものの、海と一体化した開放的な空間である佐渡や新潟の海岸線をかたどった作りの“うみがたり大水槽”やイルカプールをみてテンションが上がった。夕陽の中でジャンプするイルカショーもやっぱり見てみたい。

母「お腹空いたよね、最近Facebookで気になっている女将さんの投稿が面白いお店があるんだけれどそこでご飯食べよう」
車で10分ほどで、上越教育大学近くの住宅街にある会心きざわに到着。

Facebookでみた元気な女将さんは、はちきれんばかりの笑顔で神泡のポスターにもなっていた。

この日の日替わりランチは、お造りや小鉢、煮物、キスや海老・野菜の天ぷら、選べるデザート付。地域の人気店らしく休日で昼宴席もありにぎわっていた。そんな中でも、丁寧に造られた料理はやっぱり美味しい。今年初の山菜ふきのとうが、春の香りを連れてきてくれる。
母「上越と言えば高田の桜だけどさすがにまだ早いよね。でもちょっと行ってみようか。」
娘「さっきInstagramで見つけた和菓子屋さんに寄りたい。公園の近くみたいだよ。」デザートも食べたばかりなのに食欲旺盛な娘の胃袋は元気だ。

いつもは洋菓子好きな娘が和菓子屋さんとは珍しいと思いながらも到着したお店はとても素敵な、カフェみたいなおはぎ専門店だった。注文からひとつひとつ手造りする人気のお店のようで切れ間なくお客さんが訪れる。店内のイートインスペースで身体に良さそうな酵素ドリンクを飲みながら待つことにした。もち米に雑穀を混ぜて作ったタネに北海道産の小豆で作った餡で包む小さなおはぎは、国産素材・添加物不使用など身体想いの優しいおやつ。
夏には東京ドーム4個分のお堀を蓮が埋め尽くすという蓮の名所高田らしい“はす”のおはぎ・春を味わう桜やよもぎのおはぎを包んでもらい高田公園に向かう。

娘「うわ~、もう桜咲いている。凄いね。早い!びっくりした。レジャーシート敷いて、マゼラン少佐ペンギンと一緒にお花見だ♪もぐもぐ、美味しい~♪」

母「陽菜、陽菜。公園、着いたよ。」身体が揺れた。
娘「えっ? 今おはぎ食べてるとこ・・・。」
母「何、寝ぼけてるの。もう寝落ち早すぎ(笑)。」
おはぎのお店から高田公園までは車で数分だったのに、助手席で揺られていた陽菜はぽかぽか陽気で眠ってしまったようだ。

娘「さすがに、まだ雪があるね。え~、もう我慢できない。ひとつ食べちゃおう。桜、いい香り。美味しい~っ。口の中に桜咲いたわ♪」
母「あら、うまいこと言うわね。陽菜も受験頑張って“サクラサク”だったしね。今年は3月の終わりから観桜会があるみたいだからまた来ようか。」
■高田観桜会:2022年3月26日~4月10日