妄想旅人、南雲です。妄想?と不思議に思うかもしれません。旅は誰とどんな想いで行くかによって行程、選ぶ店、過ごし方が変わってきます。「こんな人がこんな人と一緒に、こういった想いでドライブしている」というイメージで妄想シリーズを展開しております。
それでは妄想ドライブ旅、スタート。今回の旅人はこちら。
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旅人:新潟市西区在住。最近、美術館や庭園めぐりにはまり、初めて大地の芸術祭を訪れる30代女性ひとり旅。
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想像以上にエリアが広く、作品数も多いので、ガイドブックにマーカーひきながらテーマとルートを決めた。今回のテーマは『カラフル妻有』。7月29日まではパスポートが早期割で買えたのも嬉しい。コロナ対策で作品を見る前に検温をする必要があるので、最初の場所は検温スポットも兼ねた場所にしたい。
選んだ場所は、Instagramで最近よく見かける和室を彩るカラフルなプリントが美しい『意識と自然の探索』が展示された十日町市利雪親雪総合センター。
高速道路を使用し越後川口ICから15分ほど車を走らせて到着。 検温を終えリストバンドを付けて手指消毒してから作品鑑賞スタート。

(写真:井橋亜璃紗「意識と自然の探索」)
目に鮮やかな作品は、単なる奇抜なデザインというわけではなく、『十日町市の豊かな自然にインスピレーションを受けたテキスタイルプリント作品』なのだとか。クーラーの利いた宴会場のような大きな和室に座ってゆっくりと眺めていると万華鏡を見ているような、その中に入ったような気持ちになる。

(写真:酒百宏一「みどりの部屋プロジェクト2021-2022」)
続いてやってきたのは「みどりの部屋プロジェクト2021-2022」。大きな畑に迷い込んだかと思う緑の蔦から既に作品で今月末頃には蔦は天井まで届き緑のトンネルを作るのだとか。建物1階の奥では、7月30日オープンに向けて作家さんが新作のお部屋を作っている最中だったため、2階へ。

先客が葉を壁につけていた。こんにちはと挨拶をし、どこに行きました?おすすめは?など会話が弾む。大地の芸術祭は地域の人とも、サポーターとも、来訪者とも気軽に声を掛け合いご縁の繋がる場所だ。そして、この作品は誰もが作品の一部を描くことができる。

用意されている紙やハサミ、色えんぴつを使い、時間を忘れて葉っぱに色づけをした。ひっつき虫という名の粘着剤もなんだか微笑ましかった。
開け放たれた窓からそよぐ風は心地よかったが、喉もかわいたのでInstagramで近くのお店を探し、
『ever.doichi 坂の途中のカフェとジム』という名のカフェに立ち寄ることにした。
チェックしていた美味しそうな桃のパフェを選ぶはずが、あまりにも心地よい緑色に包まれたために、無意識に緑色のスイーツを頼んでいた。
『メロンとローズのパフェと、十日町ハーブティ下さい。』

薔薇香るふわふわ綿あめと雲みたいなメレンゲ、クリームチーズと生クリーム、ドライ無花果のクリーム、一番下にはバラ香る爽やかゼリー。一緒にオーダーしたハーブティとの相性も抜群。素敵なカフェだった。

(写真:ジミー・リャオ「Kiss & Goodbye(土市駅)」)
メルヘンの世界観そのままに次に向かったのはすぐ近くの土市駅。
この地を舞台に描かれた絵本『幸せのきっぷ Kiss & Goodbye』が作品のコンセプト。列車がモデルなので無人駅とあわせて撮影した。

(写真:ジミー・リャオ「Kiss & Goodbye(越後水沢駅)」)
続いて同じテーマでの展示、越後水沢駅。

女の子が吹いたシャボン玉が水ヨーヨーにも惑星にも見える不思議な天井オブジェの下に、絵本の挿絵のような作品が展示されていた。

(写真:草間彌生「花咲ける妻有」)
カラフル旅の仕上げは十日町から松代に移動。ここは外せない、草間彌生氏の作品『花咲ける妻有』。20年近く前の作品なのに、これほど引きつけられるのはなぜだろう。

(写真:パスカル・マルティン・タイユー「リバース・シティー」)
『カラフル 大地の芸術祭』と検索すると一番に出てくるリバース・シティーも訪問。
世界の国や都市名が書かれている色とりどりの鉛筆がぶら下がり世界平和を願う。
まだまだ、カラフルな芸術作品はあるものの、今日は時間切れで終了。
次回は、HP( https://www.echigo-tsumari.jp/ )をチェックして、モノクロ&光と影をテーマにドライブしてみようかな。