上越学ぶ・体験する癒す・温泉

【温泉ソムリエ発祥の地】遠間家元と赤倉温泉さんぽ

【E18】上信越自動車道 中郷IC
南雲純子
南雲純子

妄想旅人、南雲です。妄想?と不思議に思うかもしれません。旅は誰とどんな想いで行くかによって行程、選ぶ店、過ごし方が変わってきます。「こんな人がこんな人と一緒に、こういった想いでドライブしている」というイメージで妄想シリーズを展開しております。
それでは妄想ドライブ旅、スタート。今回の旅人はこちら。

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旅人:長岡在住 知佳30代。10年前に友人と温泉ソムリエを取得した温泉好き。
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『私たちが温泉ソムリエになってから今年で10年なんだよね。久しぶりに赤倉に行ってみない?』 友人から連絡があった。資格を取ってからは嬉しくて温泉によくいったけど、コロナ禍でなかなかゆっくり温泉地に行ってなかったなぁ。ということで、日程調整をしてふたりでドライブに行くことにした。

 

赤倉温泉の駐車場に車を停めて温泉街への階段を登った。10年前にはなかった足湯が出来ているようだった。足湯には先客がいた。

香織『こんにちは~』
ジャケットを着て足湯に入っている人を珍しいなと思いつつ、挨拶を交わした。

知佳『もしかして、家元ですか。お久しぶりです。10年前にこちらで温泉ソムリエにならせていただいたものです。』
遠間家元『おお、そうでしたか。ありがとうございます。そして、赤倉温泉にお帰りなさい。10年前にはなかった足湯ができたので、寝転んでみませんか』

家元は、『わたしは、手湯に入りますから』と言ってその場をあけてくれた。
香織『眺めもいいし、風も心地よいね。熊のねころび湯だって、可愛い』わたしもゴロンと寝ころびながら、失礼とは思いつつ手湯のほうにいらっしゃる家元に話しかけた。

知佳『コロナ禍で手をたくさん洗うようになり、手湯の入り方が気になるんですけれどどういう風に入ればいいですか』
家元『手湯につけると最初にドクンと血液が流れて、1分ほどで温められた血液が全身に廻る。まずは1分、そして5分を目安に入るとよいよ』
家元じきじきにアドバイスをいただきテンションが上がった。寒い時期はタイツやブーツを履くので個人的には足湯より手湯の方が好きだが、手湯のある温泉街はそんなに多くない。雪に包まれる時期は、足湯はクローズするようだが、手湯はずっと使えるのも嬉しい。

 

家元『さっきまでラジオの収録あったんだけど、今少し時間あるから赤倉案内しようか』
ふたり『本当ですか?ありがとうございます』偶然の再会に、遠慮はしていられない。坂道を颯爽と歩く家元に10年の月日は全く感じられなかった。

家元『これが、妙高ゆかりの文化人、岡倉天心の六角堂。岡倉天心は横山大観などを育てた日本の美術界の重鎮で、赤倉を愛した人なんだ』看板にも『日本美術の父、ARTを美術と訳した人』と紹介されていた。芸術家に愛された赤倉の地をもっと深く知りたくなった。

岡倉天心の六角堂を過ぎると見覚えのある場所にやってきた。
10年前に入った、温泉が滝のように流れる大きな岩の露天風呂だ。

入り口にある看板には、「2035年9月2日世界で一番皆既日食がきれいに見える温泉地」と書かれている。つい先日、442年ぶりの皆既月食が話題になっていたが、あと13年後この地で皆既日食が綺麗に見えるのだそう。温泉に入りながら天体観測なんて贅沢で不思議な気分だ。

『滝の湯、冬場はクローズなんだけれどいい温泉なので、オープンしている時期にまた入ってほしいな。』と家元。今年はもう入れなかったが、昔ながらの脱衣場や大きな岩に囲まれた露天風呂を思い出しては10年前の記憶が昨日のように蘇る。

『日帰り温泉はクローズしているけれど、赤倉温泉の旅館では日帰り温泉やっているところもあるから、気になる旅館に問い合わせてみて。時間とか宿泊客の人数でお受けできないこともあるけれど』と家元。せっかく来たのだから、どこかの温泉旅館でゆっくり温泉を楽しむのも良い。

そうこうしているうちに家元のお宿、遠間旅館に到着した。別れ際『これを読んでもっと赤倉や温泉のことを勉強してね』と笑顔で冊子を渡してくださった。

家元にお礼を言って、駐車場近くの足湯に再び戻り、冊子を見ながら足湯に浸かった。赤倉温泉の魅力と題して、温泉や歴史、周辺情報の他、正しい入浴方法や温泉の基礎知識なども網羅されている。本は赤倉温泉の旅館売店などでも購入できるとか。

心地よい風に吹かれながら足湯でまったりしていたが、『せっかく赤倉に来たのだから、いもり池と苗名滝は行って来たら?近いから』という家元の言葉を思い出し、「いもり池」とナビに入れて車を走らせる。

わずか7分ほどで妙高山が映る美しい池のある場所に到着した。春にオープンしたというビジターセンターがあり、カフェやアウトドア用品の販売も行っていた。三脚を構えたカメラマンや風景画を描いている人もいた。

カフェで珈琲を飲み、もう一か所の景勝地、『苗名滝』に向かった。

さっきまで真っ青な空だったが、滝周辺は水分を多く含んだしっとりとした空気感と若干灰色の雲に包まれていた。

さすが、日本芸術の父が愛した赤倉は美しい自然に囲まれた特別な場所であった。あと半月から1か月もすると、真っ白い雪が積もる新潟有数のスノーリゾートとなる。 いつの季節もきっと美しいけれど、次は滝の湯に入りたいから春にまた来ようかな。 などと考えていると、

『ねえ、久しぶりにさ、ボードやっちゃう? 1月とか、また来てみようよ』と、香織が誘ってきた。
ボードも10年以上やってない。 『ボード、もうできないよ』 というと 『大丈夫だよ、きっと身体が覚えているはず。泊りでさ、夜は美味しい物食べて温泉でゆっくりしよ』

久しぶりの赤倉温泉は、出不精になっていた私に元気をくれたようだ。

上越学ぶ・体験する癒す・温泉

DRIVING COURSE 体験コース

  • 1日目
【E17】関越自動車道 長岡IC

車で約1時間

【E18】上信越自動車道 中郷IC

車で約17分

赤倉温泉 足湯(赤倉温泉足湯公園)

0分

赤倉温泉 街歩き

車で約5分

いもり池

車で約6分

苗名滝

車で約24分

【E18】上信越自動車道 中郷IC

車で約1時間

【E17】関越自動車道 長岡IC
南雲純子
南雲純子

新潟県生まれ。雑誌・インターネット予約サイトじゃらんにて19年間、旅行・観光の仕事に携わる。『温泉・その土地でとれた旬を食べる・美しいものを見る・人とのふれあい・感動する・ぐっすり眠る・体験する・伝統歴史に触れる・ドライブ・絶景を写真に収める・情報発信』・・・好きなコトを並べてみたら、みんな旅先にあった。

趣味が高じて、温泉入浴指導員・温泉ソムリエ・国内旅行業務取扱管理者・調理師などの資格を取得。

2014年4月~2016年3月まで2年間、佐渡の観光行政に携わったため、実は地元ネタより佐渡に詳しい。佐渡を愛しすぎて今でも月に1回は必ず訪れ、日々ブログ佐渡旅にて情報発信を行う。

地域活性と観光に関わる会社を2016年10月に立ち上げる。今でもひと月の1/3はどこかを旅している。ニイガタドライブの取材を機に、これらは地元中越エリアにももっと出没しようと心に誓う。

【管理HP・情報発信ブログ】
■越後湯沢Active&Relax http://yuzawa.koiwazurai.com/
■湯沢日和  http://blog.goo.ne.jp/from-yuzawa
■佐渡旅 http://sado-tabi.blog.jp/

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